一人暮らしの高齢者が増えています。
「一人暮らし=フレイルになりやすい」と思われがちですが、実はそう単純ではありません。
一人でも活動的に外出し、人と関わりながら生活している方は、
同居していても家にこもりがちな方より元気なケースも多く見られます。
問題なのは「一人で、かつ家の中に閉じこもっている状態」です。
一人暮らし高齢者でフレイルになりやすい人の共通点
理学療法士の立場から見て、特に注意が必要なのは次のようなケースです。
- 外出が週に1回以下
- 買い物を「面倒だから」とまとめ買いにしている
- 家事を簡略化しすぎている(座りっぱなし)
- 子どもが遠方に住んでおり、連絡が少ない
- 介護保険サービスをまだ使っていない
「困っていないから大丈夫」ではなく、
「困らないように動かなくなっている」状態がフレイルの入口です。
家事・買い物・移動は「生活のリハビリ」
一人暮らしでは、生活そのものが運動になります。
- 掃除をする
- 買い物に行く
- 荷物を持つ
- 公共交通を使う
- 近所の人と立ち話をする
これらはすべて、筋力・バランス・認知機能・社会参加を同時に刺激します。
逆に、
- 車だけで移動
- ネットスーパーだけ
- 家の中で完結
この生活が続くと、フレイルは静かに進行します。
独居高齢者でも利用できる支援制度を知っておく
一人暮らし=「全部自分で頑張る」必要はありません。
活用できる支援の例
- 地域包括支援センター
- 社会福祉協議会の見守り・配食サービス
- 介護予防教室
- サロン活動
- 介護保険の「要支援」サービス
「介護が必要になってから使うもの」ではなく、「元気なうちに使うもの」です。
一人暮らしで元気な方ほど、
「あえて外に出る理由」を生活の中に作っています。
目的のない外出ではなく、
「買い物」「人と会う」「役割を持つ」ことが鍵です。
まとめ|一人暮らしでも、つながりは作れる
一人暮らしそのものが問題なのではありません。
「動かない・話さない・頼らない」状態が続くことがフレイルを招きます。
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