筋肉をほぐすことで疲れがとれる理由と効果的に筋肉をほぐす方法について話をしていきます。
そもそも、運動で筋肉を活動させることによって筋肉はこわばるもの。
例えばスーパーのレジなどでずっと同じ場所に立ち続けている人たちというのは、ふくらはぎが相当疲れているはずです。
なぜならば、地球には重力が働いており立つということは重力に対抗しているようなものだからです。
このように”ある姿勢”を保つための筋肉を抗重力筋(姿勢保持筋)といい、座っているときも腹筋や背筋などの体幹筋や頭を支えるための首周りの筋肉が働いています。
それが立っている姿勢になると、足の筋肉まで追加で働かなくてはならなくなり、お尻や太もも、ふくらはぎの筋肉が働いています。
特に湿布のCMで「ひらめ貼り」というフレーズでふくらはぎに湿布を貼っている映像を見たことがあるかもしれませんが、ふくらはぎの筋肉が張りやすいからです。
湿布だけで効果があればいいのでしょうが、なかなかそれだけで治まるものではないでしょう。
ということで筋肉をほぐすわけですが、筋肉をほぐすことで疲れがとれる理由について説明していきます。
ます、筋肉が疲れている状態というのは筋肉がたくさん働いて硬くなっている状態だと考えてください。
よく、美容院などで髪を切り終わった後に肩をもんでくれるところがありますが、そのときに「肩こってますねぇ」と言われたことはありませんか?
どうして「肩がこっている」と分かるのかというと硬くなっているからです。
別に硬くなっているから痛いというわけでもなく、筋肉の硬さと自覚症状は一致しない場合もあります。
ただ、筋肉をほぐすことによって筋肉のこわばりがとれて血流が良くなることによって疲れがとれます。
要するに筋肉が硬くなることで血流が滞って溜まっていた疲労物質が、筋肉をほぐすことによって血流が良くなり疲労物質が排出される、と考えると分かりやすいでしょう。
そのため、筋肉をほぐすことが疲れがとることにつながります。
では、効果的に筋肉をほぐすにはどのような方法があるのかを説明していきましょう。
まずは、硬くなっているところを軽く押し、圧迫したままにします。
筋肉を圧迫することで、筋肉をたわませることができますからわずかではありますが、筋肉が伸びている状態ということです。
この方法を「ダイレクトストレッチ」と呼びますが、筋肉を伸ばした状態でいると神経の働きによって筋肉の緊張が緩んできます。
これをⅠb抑制といいますが、難しいので無理して覚える必要はありません。
ですので、一般的にほぐすというと”もむ”ことを想像すると思いますが、そうではなくて軽く圧迫しておくということが効果的です。
軽く圧迫して筋肉が少しほぐれてきたら、今度はその筋肉を動かしていきましょう。
筋肉がこわばる原因の一つに、同じ姿勢を続けていることがあげられます。
冒頭のスーパーのレジで立ちっぱなしの状態も、同じ姿勢を続けているからこそこわばってきてだるくなるのです。
ですので、スーパーのレジだと歩き回れませんが、人目が気にならない程度で足踏みをするといいでしょう。
肩がこっているのであれば肩を上下に動かしたり、腕をグルグル回したりするといいです。
このように、筋肉がこわばっているのを緩めるためにはその筋肉を働かせることが有効です。
極端に言えば、運動をしっかりとしている人であれば、肩こりになる人はほとんどいない、といえます。
なので、しっかりと運動をする習慣をつけておくと筋肉が張って痛い、ということも少なくなるでしょう。
このように筋肉をほぐして、痛みがなく動かしやすい身体作りをしてみてください。
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