無酸素運動といえば、ウェイトリフティングや100m走といった瞬間的にたくさんの力を必要とする運動です。
無酸素運動の効果は、最大筋力を発揮することで最大筋力の上限を高めていくこと。
そのため、無酸素運動はダイエットには効果がないと思っている人がいるかもしれません。
現にダイエットには酸素をつかって脂肪燃焼させる「有酸素運動がいい」と言っていた人がいました。
ということは、無酸素運動はダイエットに効果はないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
無酸素運動も取り入れ方によってはダイエットに有効な手段になりえます。
ここでは無酸素運動の正しい知識とダイエットへの取り入れかたについて話をしていきましょう。
そもそも無酸素運動とは
まず無酸素運動について話をしていきます。
無酸素運動の話をする前に、筋肉が動くときに必要なエネルギーについて理解する必要があるでしょう。
筋肉が働くためにはATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーが必要です。
このエネルギーは糖分が分解されるときに作られます。
まず、糖分を分解する過程で酸素を使わずに乳酸まで分解。
そこから酸素を活用して最終的に二酸化炭素と水に分解し、その時にたくさんのエネルギーが産み出します。
基本的に瞬発的な運動だとしても酸素は活用されているのですが、たくさんのエネルギーを一度に産み出すには不向きのため、最初の段階を多く使ってエネルギーを作ることになります。
そのあとで呼吸を荒くして酸素をたくさん取り込んで回復を図るわけです。
結局は無酸素運動といっても運動中に酸素をエネルギー源としないだけであって、エネルギーを作れなくなってくるため無酸素運動をずっと続けることはできません。
筋疲労や息切れを起こして後から酸素を取り込むことになりますので、結局は酸素を取り込んでいることになります。
なので、酸素を使っているから有酸素運動の方が脂肪が燃焼される、というのはちょっと違うんですね。
あくまでも無酸素運動というのは酸素を取り込みながら行う運動ではなく、酸素によって作られるエネルギーの供給がゆっくりだから瞬発的な動きには酸素を使っていると間に合わなくなる、という理解をしていただければ無酸素運動というのは激しい運動だと想像することができるでしょう。
無酸素運動をダイエットにどう活かすか
無酸素運動の特徴を述べてきましたが、それを踏まえた上でダイエットにどのように活かすのか、ということについて考えてみましょう。
一般的にダイエットで推奨されるのはランニングなどの有酸素運動ですが、そこに無酸素運動を取り入れて併用するのがオススメです。
併用といっても同時にできませんから順番ができます。
では、無酸素運動である筋トレと有酸素運動であるランニングの順番はどうしたらいいのか?
これは、先に筋トレをしてその後にランニングをするのが効果的だと考えます。
自分が実際に体験したことなのですべての人に当てはまるとは言えません。しかし、ランニングを先にして疲れた状態で、無酸素運動のような激しい運動を後から追い込むように行うのはハードすぎると思います。
そういうわけで筋トレ後にランニングを推奨しているのですが、それでもしんどいことには変わりません。筋肉がパンパンになっている状態で動く必要がでてきます。
なので、筋トレ後のランニングはゆっくりでもかまいません。ゆっくりランニングをすることによって、筋トレで追い込んだ筋肉を軽く動かすことで筋肉が硬くならないような効果も期待できます。
ランニングのペースも自分が楽に行えるペースですれば大丈夫です。
まとめ
無酸素運動はダイエットに効果がないわけではありませんが取り入れ方が大切という話をしてきました。
実際に有酸素運動と併用して無酸素運動を取り入れていくというのはダイエットというよりはトレーニングみたいですが、それぐらいの勢いで運動をすればかなりの確率で痩せることができるでしょう。
最初はしんどいかもしれませんが続けていれば慣れてきますので、まず自分のペースでゆっくりでもいいですから始めることから頑張ってくださいね。
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