ランニングフォームを改善させることによって、速く走れたり楽に走ることができるようになります。
走ったあとに身体に痛みが生じるということは、ランニングフォームが良くない可能性もあるでしょう。
ただ、一口にランニングフォームを改善させようと言っても、自分で自分の走り方がどういったものか分からないものです。
そこで自分がどのような走り方をしているのかを知るための方法として「自分の走り方をビデオ撮影する」という方法があります。
自分でビデオを撮ってもいいですし、人にビデオを撮ってもらってもいいですが、まずは自分のランニングフォームがどんなものかを見てみましょう。
自分のランニングフォームをビデオ撮影してもらったら走り方を分析していきますが、今回は分析するときに見るべきポイントについて紹介していきます。
ランニングフォームを分析するときに見るべきポイント
ランニングフォームをビデオに撮ってもらって分析しようとしても、どこを見ていいかが分かりませんよね?
そこでランニングフォームをチェックするときに見るべきポイントを挙げていきます。
全体のざっくりとした姿勢を確認
まずは走っているときの姿勢を確認していきましょう。
姿勢を見るときの視点として、
- 横から見たときに上半身が直立しているのではなく軽く前に傾いて走っているか。
- 背中が丸まっていないか。
- 肩に余計な力が入っていないかどうか(肩が上に上がっていないか)。
- 頭はまっすぐになっており、目線は地面から約10m先をみて走っているか。
という点について意識してみましょう。
一般的な走るときの姿勢については別の記事でも書いていますので、そちらも参考にしてみてください。
骨盤の位置や動き方を確認
次に骨盤の位置がどのあたりにあるのかを確認しておきましょう。
- 骨盤の位置が前屈みになりすぎたり後ろに傾いたりしていないか。
- 走っているときの骨盤の位置が大きく上下に動いていないか。
骨盤は身体の重心に該当する場所なので歪みがあると走り方全体に影響してきます。変に前屈みや後ろに倒れていると腰に悪影響を及ぼしかねません。それに体幹がしっかりしていることで足の力を上手く使うことができるので、骨盤の高さやブレを確認することが大切です。
腕の振りを確認
腕の振りを見ていきます。ちゃんとした腕の動きは身体のスムーズな動きにつながるため大切なポイントになります。
- 腕は直角に曲がっていて、体の側面に沿ってリズミカルに動いているか。
- 手が胸よりも上の位置まで高く上がっていないか。
- 手がリラックスしており、拳をギュッと握りしめていないか。
以上の点に注意してみましょう。手を握りしめているということは、腕全体に余計な力が入っているということになります。
身体を捻った時の力と腕を振るときの力が連動して動いているのに、腕に力が入りすぎると身体の動きを止めてしまって走るときの推進力を上手く伝えられなくなるでしょう。
下半身の動きを確認
足の動きも見ていきましょう。
- 足が地面に着地するときの位置がどこにあるか。
- 着地は静かでスムーズか、あるいは音が大きくなっていないか。
- 着地した足は直線上にあるか、それとも体の外側または内側にかなり落ちていないか。
足の動きで見るべきポイントとしては、足の着地位置が挙げられます。足が前に出過ぎた状態で踵接地になっている場合はブレーキとして働きやすいため、身体の重心の下あたりで足裏全体から着地をしていくのが望ましいです。
そして、着地した時の接地音が大きくないかどうか、という点は足への衝撃に関係してくるポイントです。あまりにも接地したときの衝撃の音が大きいようだと負担がかかり過ぎていると考えることができるため、ケガのリスクが懸念されます。
歩幅の大きさや足の回転数を確認
身体の各部位の動きをこれまで確認してみましたが、その結果足がどのくらい前に出ているのか、とか足の回転数がどうなっているのかを確認していきます。
- 歩幅の大きさと回転数が自分の身体に適しているか。
- 歩幅が大きすぎないか狭すぎないか。
- 足を振り出す回転数が多すぎないか。
歩幅が大きすぎると踵接地しやすくなります。足を振り出す回転数をあげることで走るスピードを出すこともできますが、回転数だけでスピードをあげようとするととてもしんどいので、適切な足の運びが大切です。
まとめ
自分のランニングフォームをビデオに撮って自分で見直すというのは、恥ずかしい感じがすると思います。
私も自分の容姿が自慢できるものではなく、自分の悪いところを直視することが怖いタイプなので、あまり自分の走り方をみるのは好きではありません。
しかし、好きでないからといってやらなければ改善のしようがありませんから仕方なく確認していますけどね。
あと、自分で自分の動きをみなくても人に見てもらって改善点を指摘してもらえばいい、と考えている人もいるでしょうが、それはオススメしません。
自分で自分の改善点をしっかりと納得することによって、意識してフォームを改善することにつながります。
自分で意識したほうが練習効果も高まりますので、恥ずかしい気持ちはよくわかりますが自分の現状をしっかりと把握してランニングフォームの改善につなげてくださいね。
もし分からないことがあればコメントで相談していただけたらと思います。
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