運動をしていると、「有酸素運動」と「無酸素運動」という言葉を目にしたり耳にしたりしたことがあると思います。
運動の強度によって分けられますが、運動するためのエネルギーを作るのに酸素を活用して長時間続けられる運動を有酸素運動、酸素を介して作られたエネルギーを使うのが間に合わないくらい瞬間的な力を発揮することが必要な運動を無酸素運動、といえます。
無酸素運動については別の記事でも述べていますので参考にしてみてください。
上記の記事でも述べていますが、無酸素運動といっても厳密にいえば息をしているので全く酸素を取り込まずに運動しているわけではありません。
無酸素運動と乳酸
筋肉を動かすためのエネルギーを作るときに酸素を活用した方が効率的ですが、酸素を活用した方法でエネルギーを作るのは遅いため、効率が悪くても素早くエネルギーを作れる方法を選択します。
それによって産み出されるものが「乳酸」です。
乳酸といえば筋肉痛の原因と考えられがちですが、そうではありません。
エネルギーを作る上で作られるものです。
有酸素運動と乳酸
では有酸素運動では乳酸がつくられないか、というとそういうわけではありません。
有酸素運動は取り込んだ酸素を使ってエネルギーを作って運動を行っていくのですが、エネルギーを作る過程で無酸素運動と同様に乳酸はできます。
しかしこの乳酸は酸素を使うことによってエネルギーを作る元にしてしまうことができるので、有酸素運動ではあまり乳酸がたまりません。
だから無酸素運動のような瞬間的に大きな筋力を必要とする運動では酸素を使ってエネルギーができるのを待つ余裕がないので乳酸ができすぎてしまいます。
このような観点から、乳酸がたくさん作られるような運動が無酸素運動、乳酸があまり出ない運動が有酸素運動と分けることもできるでしょう。
ダイエットに効果的なのはどっち?
では、この有酸素運動と無酸素運動。ダイエットをする上で、どちらが効果的なのでしょうか?
ダイエットと聞くと意識するのはカロリーですよね?カラオケでも歌い終わった後に消費カロリーが出る時代です。
ここでは単純にカロリーで考えてみましょう。
まず、激しい運動した方が消費カロリーは多いですが、激しい運動は長続きしません。
ゆっくりした運動は消費カロリーが少ないため、長時間運動する必要があります。
このように考えると、一概に有酸素運動がいい、とか無酸素運動がダメ、というとこはいえないのです。
例えば、無酸素運動として一時間に600kcal消費する運動を10分したとしましょう。
この場合の消費カロリーは100kcalですね。
では、有酸素運動で一時間に100kcalの運動を一時間半したらどうでしょうか?
この場合は全部で150kcal消費することになり、有酸素運動の方が効果が高いといえます。
このように、カロリー消費はどちらが効果的かを考える上で、運動の種類だけを考えてもあまり意味はありません。
やはり、その運動をどのくらい続けるかが大切です。
結局どっちがいいのか?
以上のことを踏まえて考えると、一概に言えないわけですが、私が提案するのは有酸素運動と無酸素運動のどちらもする、という方法。
要するに筋トレとランニングのどちらも取り入れる方法です。
これがダイエットに効果的な方法だと考えます。
筋トレとランニングの両方やらないといけないのか…と思うかもしれませんが、難しいようであれば、ランニングだけでも構いません。
要は継続しておこなっていくことが大事です。
どうしても簡単な方法を探したくなりますが、簡単にやせる方法というのはリバウンドがおきたり体調を崩したりと反動が伴いますので、地道に運動をしていきましょう。
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