誰でも手軽に行える運動としてランニングがありますが、膝がO脚のためランニングフォームが汚いと言われた人がいるようです。
ランニングフォームが汚いのもあるかもしれませんが、O脚のまま走っているとどんどん変形してきて将来痛みが起きる可能性もあるため、改善していったほうがいいでしょう。
O脚の修正が結果的にランニングフォームの改善方法につながってきますので、今回は自宅でできるO脚に対する運動について紹介したいと思います。
まずO脚ですが、日本人に圧倒的に多い膝の変形です。
普通であれば、足を閉じて立ったときに左右の膝と足の内側がひっつくのですが、O脚の場合だと足はひっつくけど膝が離れている状態がO脚と言われるものです。
どうして日本人にO脚が多いのか、詳細は分かっていません。
一説には日本は正座をする文化があるため、という意見を聞いたことがあります。
ただO脚の状態で走るということは足が地面についたときに前または後ろから見ると膝が外側に湾曲しているように見えてしまいます。
確かに傍からみるとガニ股で走っているようにみえるため、ランニングフォームとしては不格好に見えるかもしれません。
しかし、それ以上に膝への負担が気になるところです。
どんな負担がかかっているのかというと、地面に足をついたときに足の直上に膝が来ることでまっすぐ体重を支えることができますが、O脚で外側に膝がある状態で体重がかかると膝が余計に外に倒れて行くような力がかかってしまいます。
膝の外側にある筋肉や靭帯のおかげで外に倒れることはありませんが、ランニングで繰り返し負担がかかることによってO脚が進行していく危険があります。
また、筋肉や靭帯で頑張って外にいくのを止めているわけですから、膝の外側の筋肉や靭帯に負担がかかってしまって痛めることにもつながります。
膝を痛めることを防ぐためにもランニングフォームの改善が必要になってくるでしょう。
そのためO脚の改善方法がそのままランニングフォームの改善につながってくるのです。
ですので、O脚に対する運動を実践することが大切ですし必要性も理解していただけたと思います。
そういうわけで、いよいよO脚に効果的な運動について紹介していきます。
運動について説明する前に、この運動をすれば必ずO脚が治る、というものではありません。
O脚の度合いによっては運動での修正は困難ですので、その点はご了承ください。
では、O脚に対する運動ですが、まずは内転筋を鍛えます。
内転筋というのは太ももの内側の筋肉です。筋肉の働きとしては股関節を内側に閉じるときに作用します。ただ膝が外に変形しすぎないよう内にひっぱり戻す働きもあるので鍛えていきましょう。
方法としては、両膝を伸ばして座っている状態で膝の間に手を挟み、その手を潰すようにして太ももの内側に力を加えます。
力を入れたまま6秒間維持して、4秒間リラックスさせます。
これを10回繰り返してください。
このとき、挟んでいる手によって太ももの内側の筋肉が働いていることを確認できると思います。
座っている状態で太ももの内側に力を入れれるようになったら、立った状態でも練習していきましょう。
立ったときに両膝をくっつけるように内ももに力を入れてください。
このとき、足の裏に意識を向けて親指側に体重が乗るようにすると効果的です。
この状態で足裏の親指側に体重を乗せていく感覚を掴めたのであれば、この感覚を普段の歩くときにも持つようにしてください。
小指側に体重が乗るとどうしても膝が外に倒れやすくなるため、親指側に体重を乗せるように意識していくとO脚を少し和らげることができます。
内ももの筋肉を鍛える練習を行うタイミングですが、朝起きたときと夜寝る前に行うといいでしょう。
O脚は長い目で見て変形性膝関節症につながってきますので、早い段階でケアできるのであればケアしていくことが望ましいです。
ぜひともランニングフォームの改善だけでなく身体の機能維持にも努めていただきたいと思います。
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