ケニアやエチオピアのマラソン選手の走り方を参考にして提唱している走り方がフォアフット走法。
この走り方は速く走れるということでランニングやマラソンをしている市民ランナーにも注目されているようです。
ここでは、フォアフット走法がどんな走り方で、どのようにすれば習得できるかについて考えてみます。
私も一時期、フォアフット走行で走れるかどうか試してみましたが、すごく難しくてつま先立ちで走っているような感じになりました。
私には無理な走り方だと感じて断念しましたので、あくまで走り方のイメージをつけて実践してみていただけたらと思います。
フォアフット走法とはどんな走り方か?
そもそもフォアフット走法というのは接地の仕方から名付けられた走り方です。
フォアフットというのは前足部ということで、足の指の付け根辺りを指しています。
なので、足の指の付け根辺りで接地して走る方法がフォアフット走法ということです。
ちなみに、このフォアフット走法のことを「つま先接地で走る」と言い換えてもいいと思いますし、このサイトの中でもつま先接地について記事にしています。
フォアフット走法ですが、一般的な走り方が「踵から接地してつま先で地面を蹴る」というものですから、走り方が違うことは理解できるでしょう。
フォアフット走法は一般的な走り方と接地する場所が違うことによって何が変わるのでしょうか?
それはピッチとストライドが変わってきます。
ピッチというのは足の回転数であり、ストライドというのは歩幅のこと。
フォアフット走法の場合はピッチが速くてストライドが短めという感じです。
どうしてそうなるのかというと、身体の重心線に対して足を接地する位置が関係しています。
基本的にフォアフット走法は重心線の下付近に足をつきます。
なので、身体は常に前傾しているような姿勢となり、身体よりも少し後ろの位置で接地し地面を押して前に推進していく感じです。
足で地面を押すだけですから、地面に足が接している時間というのは短めであり、前に跳ぶように走ります。
一般的な走り方である踵接地の場合は重心線より前に足をつくことになるため、ストライドが長めです。
そして、接地してから足を軸にして身体が前に移動し前足部に重心が移動して地面を蹴ります。
そのため、接地時間は少し長めです。
地面を“踏みしめて”走るわけですからピッチは少な目な代わりにストライドによって前に進んでいきます。
どのようにしてフォアフット走法を習得するか?
フォアフット走法を習得するために大切なことは接地する位置です。
足を振りだして身体よりも前に接地しようとすると上手くできません。
足を前に振りだすという感覚ではなく、振り上げた足をそのまま地面に下ろしていくような感じです。
あとはつま先で走るわけではないため、足首に力が入りすぎないようにしましょう。
つま先で接地してからふくらはぎの筋肉を筋肉を使って衝撃を吸収し、その反動で地面を蹴ります。
これができればフォアフット走法の形ができるでしょう。
ただし、ふくらはぎの筋肉が弱い状態でフォアフット走法を続けるとアキレス腱炎などの故障に繋がってしまいます。
フォームとして身体の動き方を覚えるだけでなく、フォアフット走法で最後まで走りきれるようにふくらはぎなど必要な筋肉を鍛えることを忘れないようにしましょう。
まとめ
フォアフット走法を身につけようと思うと、日本人が普段行わないような走り方になってしまうため、最初はすごく違和感があり難しさを感じるはずです。
走っている最中の重心線の真下に足を接地して、ブレーキをかけずに後ろに蹴ることで前への推進力をつけていくためスピードが出やすいのですが、フォームを維持するのが大変ですし速くなるぶん心肺機能への負荷も大きくなります。
フォアフット走法が難しい場合は、下手にこだわるよりも今の走り方の中で速くなるような方法を探していったほうがいい場合もあるでしょう。
できないことにとらわれたり、難しく考えすぎてドツボにはまったりするよりも、走ることを楽しんだ方が健康的です。ぜひとも楽しいランニングライフを送ってくださいね。
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