長距離のランニングに慣れていた人が速く走ろうと、フォーム修正でつま先接地にしてみたところ、ふくらはぎが痛いと言ってきました。
ふくらはぎが痛くなりだしたのは、走り方をつま先接地に変えてからだそうです。
少し休息期間を置き以前と同じ走り方に戻したら痛みは落ちつきましたが、フォームを修正するときには注意が必要です。
ここではどうしてふくらはぎが痛くなったのか、原因と対策について考えていきます。
つま先接地でどうしてふくらはぎが痛くなるのか?
ランニングで地面に着地するときの部位の違いを呼び方を変えて区別しています。冒頭で述べたつま先接地というのは、地面に足が着地するとき指の付け根辺りから接地することをいいます。
日本人の一般的な走り方は踵から接地することが多いのですが、海外のトップアスリートではつま先接地をしている人が多く、スピードを上げて走りたい人たちの中で話題になることがあります。
つま先接地のメリットとして挙げられるのは、ブレーキをかけることなく走ることができるということ。
確かに身体の動き方から考えると、つま先接地で走ろうとした場合、常に重心を前にもっていく必要があり地面を後ろに踏み込むような接地となるためブレーキがかかりにくい走り方と言えるでしょう。
しかし、つま先接地で地面を押し込むような走り方というのは、一般的な走り方である踵接地と衝撃吸収の方法に大きな違いがあります。
一般的な走り方である踵接地は、踵から足の裏に体重を移していきながら膝を軽く曲げて衝撃を吸収します。
しかし、つま先接地では衝撃吸収を足首で行います。これはふくらはぎの筋肉を上手に活用することで衝撃を吸収します。
しかし、ふくらはぎに力が入ったままとなり足首を上手く使えないとふくらはぎに過剰な負担がかかってしまい痛めてしまいます。
だからこそ、踵接地ではあまり痛めないふくらはぎをつま先接地では痛めやすいと考えられます。
では、ふくらはぎを痛めないためにはどうすればいいのか?
まず大切なことは足首を上手に活用して衝撃吸収を行える身体の動きを身に付けることです。
地面を強く蹴って推進力にしようと意識しがちですが、ふくらはぎを柔軟に使って、筋肉の性質を利用して走ることが重要になってきます。
次にふくらはぎの筋肉を強くする必要があるでしょう。
衝撃に耐えられるだけの筋肉の強さと走る距離が長くなっても持ちこたえられる筋持久力の両方です。
走り方を変えるだけでなく、走り方に合わせて必要な筋肉の強化も行う必要があるということです。
つま先接地でふくらはぎを痛めることなく走れるようになるためには、ふくらはぎも同時に鍛えていく必要があると考えましょう。
つま先接地でふくらはぎを痛めないために
長距離で速く走るためにランニングフォームの修正も大切かもしれませんが、我流で行うと自分がどのように走っているのか分かりません。
つま先接地に修正するときでも、しっかりと足首を使って走れているのか、という客観的な視点を持つ必要があります。
我流で行うのではなく、詳しい人に相談しながらランニングフォームの修正を行ってくださいね。
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