近年では、つま先から接地して走るフォアフット走法が注目を集めています。
トップのマラソン選手の走り方を分析した結果、つま先接地で走っていたからでしょう。
トップのマラソン選手と言ってもケニアやエチオピアなどアフリカの選手に多い走り方であり、単純に日本人に当てはめていいものでしょうか?
というのも、フォアフット走法をすることによってふくらはぎが疲れやすかったり負担がかかったりするという話を聞くからです。
そこで今回は、マラソンを走るときに負担が強くて疲れやすいフォアフット走法をあえて取り入れるべきかどうかについて検討していきたいと思います。
フォアフット走法でなぜふくらはぎを痛めるのか?
そもそも、フォアフット走法を取り入れようとしているのは、速く走れるようになって、マラソンのタイムをより縮めるためでしょう。
だからこそ、ブレーキがかかりにくく地面の反発を上手く使って走れると言われているフォアフット走法を取り入れようとしているのだと思います。
ただ、良い面ばかりに目を向けるのではなく、デメリットについても知っておかなければなりません。
で、デメリットとして挙げられるのが冒頭でも述べたように、ふくらはぎに負担がかかって疲れやすい、ということです。
じゃあなぜそのようなことがおきるのでしょうか?
それは、接地時の衝撃吸収の方法について考えてみると理解できると思います。
そもそも、人間は歩くときでさえ接地時に体重の3倍近くの衝撃がかかっています。
それが走ることによって衝撃が増すわけですから、走るときの着地の衝撃というのは歩くときの比ではありません。
本来であれば踵接地をすることによって、足首と膝の両関節を使って接地時の衝撃を和らげています。
しかし、フォアフット走法の着地というのはつま先接地です。
つま先接地になると足をつく位置が重心線の下付近になるため、膝での衝撃吸収が踵接地のように働きません。
というか、膝で衝撃吸収しようものなら走り方が崩れてしまい遅くなってしまいます。
そのため、接地時の衝撃吸収を足首だけでしなくてはいけなくなります。
その方法というのは、ふくらはぎの筋肉を使うわけです。
一歩一歩走るたびにふくらはぎが頑張るわけですから、大きな負担がかかることが想像できると思います。
これが積み重なっていくことで、アキレス腱の炎症に繋がることも考えられます。
フォアフット走法でマラソンを走りきるためには、負担に耐えられるだけの筋力と上手な身体の使い方、走り方を身につける必要があるでしょう。
フォアフット走法でふくらはぎに負担がかかるなら、どんな走り方でマラソンに挑むべきか
マラソンを完走するためには、身体を痛めないことが大切です。
練習で無理して故障してしまえば本番走ることはできません。
また、本番中も無理してケガをしてしまえば走り続けることができず、リタイアせざるを得なくなるでしょう。
ということで、身体を痛めるような走り方を選ばずに故障なく走りきれる方法を選択すべきだと思います。
最初は自分が走り慣れている走り方で長い距離を走れるように練習していけば良いのです。
走り慣れて走力・脚力がついてから少しずつスピードを上げるために走り方を改良していきましょうね。
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