ランニングを頑張りすぎで筋肉の疲労が出てきたときはアイシングをして冷やすのと、温泉などに浸かって温めるのと、どちらが疲労回復に効果があるのでしょうか?
筋トレなどの激しい運動を行ったあとにも同じような疑問が生じてくると思います。
ケガではないのでアイシングを行う必要はなく温めたほうがリラックス効果があっていいように思うかもしれませんが、そうとも言い切れません。
アイシングをした方が疲労回復に効果的なこともありますので、今回はそんな場面について考えてみましょう。
まず、アイシングをした方がいい最初の典型例ですが、野球のピッチャーです。
野球の試合をみたことがある人ならわかると思いますが、先発ピッチャーが交代した後に肩に何やら巻いているのを見たことがありませんか?
あれは、アイシングをしているんですね。
ピッチャーというのは点を取られないために1球1球を必死に投げています。毎回そんな激しく投げているわけですから、肩に相当な負担をかけているわけですね。
激しく使うことによって炎症がおきているため冷やしているのです。
他に身近な例をあげることができませんが、考え方としては炎症が起きるような動きをしたときはアイシングをした方がいいということです。
ランニングにおいても、長距離を走って膝が熱をもってくるようであればアイシングをして冷やしていったほうがいいでしょう。
膝だけでなく足首でも同様のことが言えます。
要するに、疲労回復のためにアイシングをするというよりも反復的な使い方によって負担がかかってしまい炎症が起きた場所を故障しないためにアイシングする、ということです。
ですので、アイシングの効果としては疲労回復というよりは炎症の予防と言ったほうが正確かもしれません。
筋疲労と一口に言っても、乳酸がたまっていて疲れていることもあれば今回の話のように反復的な刺激によってダメージを追うことで疲労として感じていることもあります。
それぞれの状況によって対応の仕方が変わってきますので、筋疲労だからといって短絡的に対応するのではなく、どうして筋疲労の状態になっているのかを考えてアイシングにするのか温めるのかを判断するのがいいでしょう。
毎日の運動を快適に行うためにもしっかりと効果を考えてケアをしていきたいですね。
コメント