陸上部に入って長距離走を走るのであればフォームの大切さは理解できるでしょう。
これから新しく陸上を始める人であればそれまでは我流で走っているわけですから、走るときのフォームがどうなのかは分からないと思います。
だからこそ、最初に自分のフォームを知り自分にとって走りやすいようにフォーム改善をする必要があるのです。
自分のフォーム改善にどのくらいの時間が必要で、改善中にはどんなことが起きるのかを知って、陸上で頑張る目安を作って楽しいクラブ活動にしていきましょう。
フォーム改善にどのくらいの時間がかかるの?
それは我流の程度によっても変わってきます。
早い人であれば即日で修正できるかもしれませんし、変な癖がついてしまっている場合は修正できないこともありえます。
ただ、感覚的にはだいたい3ヶ月ほどで修正できるのではないか、といったところ。
若くて癖がほとんどない場合はすぐに修正できますが、変な癖が染み付いてしまっている場合には時間がかかるでしょう。
フォーム改善をしていく上でまず大切なのは自分のことを知ること。
自分がどんなフォームで走っているのかを知らなければ人にアドバイスをもらったとしても上手く活かすことができません。
例えば、疲れてくると顎が上がってくるという癖があったとしましょう。
疲れているときというのは自分の走り方を意識する余裕もないわけですから、意識していなければどんな格好で走っているのか分からないですよね。
そんなときに顎を引いて走れと言われても、どのタイミングから顎が上がってきているのか分からないでしょう。
これを自分で顎が上がって悪いフォームで走っているなと感じたら、自己修正が可能となります。
顎を引くというのはそこまで筋力が必要なことではなく、疲れたときに呼吸しやすくするために起きてくるものなので自然な反応です。
ただ、顎が上がって走ると重心が少し後ろ気味になり前進するための力が入りにくくなってしまいます。
だからこそ、顎を引いて走った方がいいのですが、まずはこのような理解を持ち自分がどのようなフォームになっているのかを客観的にみていく必要があります。
そのためにはビデオなどで撮影してもらうこと。
ビデオ撮影して自分の走り方を観察するためのポイントは次の記事を参考にしてみてください。
自分のことというのはなかなか客観的にみるのが難しいので、機械の力に頼るのがいいです。
ちなみに、顎を引くかどうかのフォームの問題であれば意識すればすぐに修正できると思います。
しかし、接地を踵から足裏全体でしていくように修正する、といった大がかりなフォーム改善であれば時間がかかりますし、途中で試行錯誤することもあるでしょうから走るスピードが一時的に落ちることもあるでしょう。
走り方が自分に適しているのかも分からないので、フォームが落ち着くまではタイムなどはあまり気にしない方がいいと思います。
ですので、上手くできないからといって気にする必要はなく、続けて練習しダメなら元に戻せばいいのです。
フォーム改善は簡単なものではないですが、自分に適した走り方ができるようになれば結果がついてくるでしょうから諦めずに練習していってくださいね。
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