今回は学生さんから「マラソン大会で早く走りたいのですが走るときに前屈みになったほうがいいのですかるそれとも背筋を伸ばしたほうがいいのですか?」という質問が来ましたので答えてみたいと思います。
学生であれば運動会やマラソン大会などで走る機会がありますが、どうせなら速く走れるようになりたい、と思う人もいるでしょう。
私の場合は小学生の時に「マラソン大会で上位に入れたらマンガを買ってもらえる」という餌をぶら下げられて頑張って走った記憶があります。
みんながみんな本気で走るわけではないため、自分よりも運動センスのいい人がダラダラ走ってくれたおかげで私は比較的上位で走れてマンガを買ってもらえました。
とはいえ、実際のタイムも速ければいうことありませんよね。
ということで、走るときに前かがみになったほうがいいかどうか、という質問について考えてみます。
先に結論を言えば、これに対する理学療法士としての私の答えは、「前傾姿勢(少し前かがみ)で走ったほうがいい」というものです。
では、どうしてそのような答えなのか、これから理由について述べていきましょう。
前かがみで走ることで速く走れるようになる理由
まず、速く走るために大切なことは、いかに前に進むか、ということですね。
前に進むためには、体の中心(正確には重心で、へその辺り)が地面についている足よりも前にあったほうがいいです。
普通に立った状態で体を前に傾けていくと、足を前に踏み出さないといけなくなりますよね。
ここで注意しないといけないのは、前かがみになるのに腰や背中を曲げてはいけない、ということ。
「前かがみ」になることと「前のめり」になることは違います。
意識としては身体は真っ直ぐのままでつま先に体重が乗るようにしてください。
このように重心が前に行けば自然と前に足を出さなくてはいけないのが分かると思います。
しかし、どこまでも前かがみになればいいかというと、そんなことをすれば前にこけてしまいますし、スピードが上がりすぎるとすぐにバテてしまうでしょう。
だからこそ、”少し”前かがみがいいのです。
また、地面に蹴る力を入れるときに、重心よりも後ろのほうが地面をしっかりと蹴ることができるため前への推進力を生みだしやすくなります。
このように、少し前かがみの状態で走ることで何も意識しないよりかは少しは速く走ることができるようになるかもしれません。
ただし、慣れない状態で無理をするとスピードが上がりすぎてしんどくなってしまうので、少しずつ前かがみの量を増やしていくようにするといいでしょう。
ぜひともいい結果が出るといいですね。
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