日本人のランナーはかかとから着地する走り方が多く、一般的なマラソンランナーにおける接地パターンは後足部接地が98.12%の割合にも上るというデータがあります。
そんなポピュラーな走り方ですが、かかとから着地をすることによってスネが痛くなるという人もいるようです。
ここでは、かかとから着地して走っている人がスネを痛める原因とその解決方法について考えていきます。
まず、スネが痛くなるということですが、痛みの場所について再確認しましょう。
ここでいうスネとは膝と足の間(下腿)に位置する、いわゆる”弁慶の泣き所”を想定しています。
※地方によっては膝のことをスネと言うところがあるから
下腿の前側には前脛骨筋というつま先を反らして足首を上にあげる筋肉があります。
前脛骨筋は歩いたり走ったりするときにつま先が引っかからないようにする役割を持つ筋肉です。
そのため足を振りだすときに働いています。
今回のランニングのときにスネが痛くなる原因として考えられることは、前脛骨筋が過剰に働きすぎることによって筋肉が疲労を起こしていると考えられます。
では、どのようにして走ればスネの痛みがなく走ることができるのでしょうか?
それは、無理につま先をあげようとしないことです。
歩いているときを想像してもらえると分かりますが、意識して足首を上げようとして歩きますか?
おそらくそんなことしなくても自然とかかとから着地していると思います。
走るときも同じように、足首を上げようとしなくてもつま先は引っ掛からずに走れているでしょう。
それを意識してか無意識か分かりませんが足首をあげようとする力を入れすぎているんですね。
日本人の9割以上がかかとから着地して走っているのに、みんなが痛くなるわけではなく一部の人だけにみられる訳ですから、そう考えられます。
あくまで一般的に考えたときの話なので、細かいところは人によって違うため一概に言えないでしょう。
ただ、まずは足首を上げようとして変な力が入っていないか意識してみてください。
もし入っているようなら楽に足を振りだしてあげましょう。
無理してかかとから着地しようとするのではなく、足裏全体で着地をするようなイメージで走ってみてください。
つま先をあげようという癖がついているでしょうから、最初は意識して練習する必要があると思いますが、練習していくなかで走り方も身に付いていくはずです。
それでも治らないときは直接動きをみてもらって原因を突き止めてもらった方がいいと思います。
走るときの姿勢全体をみてみないと分からないこともありますからね。
今回はランニングでかかとから着地して走っている人の中で、スネを痛めたという話をもとに原因と改善策について説明してきました。
スネが痛くなると、ランニングでパフォーマンスを発揮することが難しくなるため、痛みが生じない走り方を身につけていきましょう。
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